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●2xMC90『CON 84』

con84-1_s.JPG con84-2_s.JPG

プライベート・リリース (1984年)
ディストリビューション: Transmitter Cassetten (TC 124/125)

CON 84/1:
side A: 1.1.84
side B: 29.2.84

CON 84/2:
side A: 1.7.84
side B: 10.10.84

(別バージョン: 3xMC60『Con '84』)
con84-1_s.JPG con84-2_s.JPG
con84-3_s.JPG

CON 84/1: 1.1 / 29.2
CON 84/2: 29.2
CON 84/3: 10.10

本リリースには、1984年に制作されたシーケンサー作品"1.1.84"、"29.2.84"、"1.7.84"とコン・サート作品"10.10.84"が収録されています。90分テープ2本組のリリースの他、"1.7.84"を収録していない60分テープ3本組のリリースがあります。

3つのシーケンサー作品は、すべてのサウンドが打ち込みで、作風は、いずれもシンセサイザーによる現代音楽の室内楽曲風アンサンブルといった感じです。

制作作業は、打ち込みのために楽譜を起こすところから始めたそうですが、大変な試行錯誤の末に完成した作品は、技術的な問題により音程のピッチがずれてしまったそうです。そのため、Conさんはこの時期に制作したシーケンサー作品の出来に満足しておらず、"1.1.84"および"29.2.84"はプライベートリリースのCD-R版もリリースしなかったようです。

なお、コン・サート作品の"10.10.84"は、2010年にカセット 『CON Live 10.10.84』およびカセット『10.10.84』として、異なるレーベルより相次いで再発されました。

●LP『Con '84』



リリース数: 222枚
プライベート・リリース (1984年)

side one:
1. X 19 ... X 18 28.6.84 Blasen
2. 16.4.84 (1+2)
3. X 19
4. X 18#

side two:
1. X 18 ... 16.4.84 X 19 X 18 (1+2)
2. 16.4.84 (Frei)
3. X 18# (1+2)
4. X 19 ...

1984年、ドイツの『Oldie-Markt』誌5月号にコンラッド・シュニッツラーの特集記事が掲載されました。(表紙の左上には、メガフォン・ヘルメット姿のConさんが小さく写っています。)



そこには、読者だけの特典として、新しいCONアルバムが予約できると記載されていました。



このLPこそが『Con '84』で、予約数に応じて222枚プレスされました。本作品は、同じ年にカセットでリリースされた『Con 84』の、2本目Side1に収録されたシーケンサー作品"1.7.84"に相当します。なお、しばらく経ってからファンの要望でCD-R化されましたが、作品の出来に満足できなかったConさんは、本当は作品を破棄したかったとのこと。

●CD『'84(1.7.84)』再発リマスター盤

Con '84

リリース数: 1000
リリース元: キャプテン・トリップ・レコーズ (2008年4月20日 CTCD-618)
主な購入先: アマゾン HMV

1. X 19・・
2. X 18・・
3. 28.6.84 吹奏(28.6.84 Blasen)
4. 16.4.84 (1+2)
5. X 19
6. X 18#・
7. X 18・
8. 16.4.84・
9. X 19・
10. X 18 (1+2)
11. 16.4.84 自由奏(16.4.84 Frei)
12. 18# (1+2)
<BONUS TRACKS>
13-23

LP『Con '84』のデジタル・リマスター再発版。ボーナス・トラック11曲を収録。
スタンプ付きの特製紙ジャケットと付属の楽譜を、可能な限り忠実に再現、とのこと。

※関連項目: コンラッド・シュニッツラー、キャプテントリップからCD全5タイトル、2008年4月20日発売予定!

●CD/LP/DL再発版『CON 84』、2022年5月27日リリースされました!



リリース元: Bureau B (BB 411 2022年5月27日)
主な購入先: アマゾン(CD) アマゾン(LP)

1. X 19 II
2. X 18 II
3. 28.6.84 Blasen
4. 16.4.84 I (1+2)
5. X 19
6. X 18 # I
7. X 18 I
8. 16.4.84
9. X 19
10. X 18 (1+2)
11. 16.4.84 Frei
12. X 18 # (1+2)

2022年5月27日、『CON 84』の再発リマスター版が、CD、LPおよびダウンロードでドイツのBureau Bレーベルよりリリースされました。実際に聴いてみたところ、同時に再発された『Consequenz II』と同様、低音域などに音質の向上が感じられました。
CON '81 LUXMIX

QBICO Video 05
リリース本数:50本(シリアル1-50)+日本向け25本(シリアル51-75)+ヨーロッパ向け25本(シリアル76-100)
リリース元: QBICO VIDEO
主な購入先: ディスクユニオン

ビデオ(カラー)。55分。(実測52分。)2作品入り。
Conさんは音楽作品以外に、数多くの映像作品をプライベート・リリースしています。その中で80年代に作成された2作品がカップリングされて、今回の公式リリースとなりました。音楽は、メロディー、リズム、シークエンスといった要素が一切ない電子音で構成されています。なお、ビデオは1本ずつコピーされてます。10本(シリアルI~X)のみ10分間の特別映像付きで、無題の映像の他、本人からの短い挨拶が含まれています。

1) Lux Mix '81
約27分の作品。映像は、白地に黒で、様々な図形や記号が数秒単位でフェードイン、フェードアウトしながら次々に映し出されていきます。同じ図柄は二度と現れません。まれに多色使いの図柄が現れることも。途中から、太い筆で描かれたフリーハンドの図柄に移行します。音楽は、LP『Convex』およびCD『Convex (The Cassette Concert Series No5)』に収録されている『Processed melting jew's harp』(2曲目)の別バージョンから始まります。5分を過ぎた頃から、水滴が落ちるような音に移行します。この音は、LP/CD『Convex』の『Dripping Globules With Echoing Greasy Things』(3曲目)や『Spring-Loaded Popping Steel Drops』(4曲目)でも使用されています。この頃になると、音楽的な内容は、様々なノイズ、不協和音へと次々に変化していきます。新しい音が現れると、間をおいて古い音がフェードアウトし、いつの間にか新しい音に取って代わられるパターンとなります。出現する音は、音程や音の長さ、音色といった音の構成要素において、まったくルールはありません。

2) Plansystem
約25分の作品。Conさんの指のパフォーマンスを収めたカラーの実写映像です。(映っているのは指だけです。)指をゆっくり動かしながら、様々な形を作っていく様をひたすらクローズアップで撮しています。ときに光に照らされた指は、皺までがくっきりと映り、生々しい感触が感じられます。あまりにもアップすぎて、指がなにか別物に見えるような錯覚に陥りますが、それこそが狙いと思われます。曲は、やや歪んだ音が、映像に沿ってスロー・テンポで、一音ずつ淡々と、音程やタッチを変化させながら鳴り響くものです。

CON VIDEO 70's
Con video 70 Con video 70

QBICO Video 01
リリース本数:50本+日本向け50本
リリース元: QBICO VIDEO
主な購入先: ディスクユニオン

ビデオ(カラー)。90分。15作品入り。

70年代の映像集で、コンラッド・シュニッツラー本人が登場する映像もいくつか含まれます。Conさんの作風の中で重要なポイントの一つは「常に変化していく」ことですが、音楽だけでなく、映像にもそのような要素が随所に盛り込まれているのが分かります。また、従来、写真でしか見ることができなかった彼のパフォーマンスを垣間見ることができるため、貴重な作品といえます。

リリース元によると、コピー時に画質が落ちないよう、最大限に配慮しているそうです。以前、作品の一部は劣悪な画質で海賊版として出回っていたそうです。音楽の方は、公式には未発表の"Dramatic electronic music"と言われています。("Dramatic Electronic Music"とは、Conさんの作品を区分するときに用いられるジャンルの一つです。Ken MontgomeryとのコラボレーションであるLP『ConGen』のアルバム・タイトルやCD『00/44』のサブタイトルにも用いられています。)なお、いくつかの曲は既存のLP/CDに収録されています。ジャケット・カバーは最初の50本と日本向けで異なります。さらに、最初の50本のうち10本(シリアルI~X)は、ハンドメイドの特別ジャケット付きです。

ほとんどの映像にはタイトルが付けられています。(タイトルの和訳は参考までに付けたものです。)

1)
本作品のジャケット写真に見られるような、サングラスに「メガフォン・ヘルメット」という出で立ちで、Conさんが街や公園を練り歩くパフォーマンスの様子がスローモーションで映し出されます。
Con video 70
最後は用意されたヘリコプターに乗り込んで飛び去るところで終わります。音楽は、LP/CD『Contempora』の10曲目で、有機的なシンセ音によるミニマル音楽です。
CONTEMPORACONTEMPORA

2) Stimmung (気分)
音楽は、CD『Ballet Statique』にボーナス・トラックとして収録されている"The Arerian Bell"の別バージョンです。(CD『Electrocon』および『Container T4』にも収録。)"The Arerian Bell"はPeter Baumann(ペーター・バウマン)によるプロデュースのせいか、抑えめで清々しい感じにまとめられていますが、この別バージョンでは小気味よいリズムが強調されていて、曲の持ち味をうまく引き出すことに成功しているように思えます。この音の感覚は、とても70年代のものとは思えず、20年近く時代を先取りしていると言っていいと思います。映像は、青い泡のような物体がコマ送りで少しずつ変化していくもので、色もときどき変わったりします。
Ballet StatiqueElectroconT4

3) Die Nie Alt Werden (決して古くならないもの)
音楽はCD『Blue Glow』に収録されている『Shrieking Alarm』(14曲目)です。(CD『Electrocon』および『Container T4』にも収録。)チカチカいう短い高音に気だるい「ブオー」という動物の唸り声のような長い低音が組み合わされていて、それらがちょうど対比となっています。(『Con3』の "Das Tier"(「獣」の意)でも同じ「ブオー」という音が裏で鳴っています。)映像の方は、テレビドラマか映画の様々なシーンを切り取って繋げたものとなっています。
Blue GlowBlue Glow
ElectroconT4

4) Schöne Grüße (上品な挨拶)
現代アートっぽい抽象絵画の一部分を拡大した映像がコマ送りで次々に変化していきます。表面が立体的でザラザラしたものから水彩っぽいものまで出てきます。さらによく見ていると、天体写真にわざと引っ掻き傷をつけたようなものも含まれていることが分かります。音楽はLP/CD『Contempora』の11曲目で、3拍子のシークエンス音にスペース系の様々な音が被さっていきます。まるで3拍子というフレームの中に、音という絵の具で思いのままフリー・ドローイングしているかのような感覚。なお、Conさんはインタビューの中で、ジャクソン・ポロックのアクション・ペインティングに影響を受けていると述べています。
CONTEMPORACONTEMPORA

5) Rocktab Pickel
ライト・ショーと呼ばれるものです。黒の背景に、豆電球のような小さな明かりがコマ送りでランダムに移動していくので、まるでモグラ叩きのようです。音楽は、Bossの初代Dr. Rythm(リズムボックス)のリズム音だけが鳴り響くシンプルなもの。リズム・パターンは一定ではなく、テンポも途中で早まったり遅まったりいろいろ変化します。

6) Zwölf Jahre Kur für Michelangelo (ミケランジェロの20年の療養)
映像は4)と類似のモノで、抽象絵画とか天体写真の一部分がコマ送りで次々に映し出されていきます。音楽はかなりハイテンポで緊張感を伴うものですが、2)を手直ししたものとも受け取れます。独特の小刻みなリズムは、90年代以降のハウスに通じるモノすら感じられます。また、それ以上に感慨深いのは、ちゃんとしたメロディーがなくても音全体から醸し出される感覚的なノリで聴かせてしまうところです。

7) Schwarze Hand (黒い手)
映像は、青っぽい棒や三角などの図形をいろいろな形に何度も何度も並べ変える、コマ送りのアニメーションです。音楽はLP/CD『Contempora』の2曲目です。図形の動きにマッチしていて、どことなくユーモラスでポップなノリは、80年代のビデオゲームの音楽に通じるものがあります。
CONTEMPORACONTEMPORA

8) Uper
映像は、白黒の図形がコマ送りで様々な形に変化していくものです。最初はシンプルな曲線、直線ですが、徐々にバリエーションに富んだ形のものが出現するようになります。音楽は、小刻みなリズムのハイテンポな曲ですが、Dr. Rythmのリズム音を使用するなど、6)とはテイストが大分異なります。旋律はなく、「ビョーンビョーン」いう音がリズムに同期した周期で鳴っています。

9) Wer im Laden die Schuhschachteln zählt: (誰が店で靴箱を数えるのか?)
黒のシルエットがコマ送りで色々な形に変化していく映像。シルクハットにマント姿の人物が何やらアクションを行なっていますが、途中で、形が崩れてヘビのように細長くなってしまうことも。音楽は、4)の別バージョンとも思える3拍子の曲ですが、4)よりもテンポが早いです。

10) Traumstraßen und Alpträume (夢の通りと悪夢)
いろいろな絵画の一部分のクローズ・アップがコマ送りでゆらゆら揺れ動く映像です。音楽はCD『Electronegativity』の『Solar Collectors』の一部と思われます。タイトルにある「夢」のイメージに通じるふにゃふにゃした(ビブラートを掛けた)スペース音が中心で、リズム、メロディーと呼べるものはありませんが、終わり頃になってシークエンス音が控えめな音で絡んできます。
Electronegativity

11) Schöne Aussicht (美しい外観)
正体が分からない細長い光がちらちら動いているような感じの映像です。音楽は、CD『Blue Glow』に収録されている『Dotted Lasso Whirling Simulations』(12曲目)です。(CD『Electrocon』および『Container T4』にも収録。)ひたすら繰り返される6拍子の物悲しげなフレーズが印象的です。
Blue GlowBlue Glow
ElectroconT4

12) Gute Fahrt (素敵なドライブ)
ハイウエイの車上からの風景を追った映像が続きます。教会の塔やら空に浮かぶ太陽やら、遠くのビルの群れ、橋桁、行き交う車。音楽は、再びハイテンポで刻みの細かいリズムの曲。途中からアラブを感じさせる渋いメロディーが挿入されます。この主旋律のメロディーは、音色も含めてLP『Gelb』のB面5曲目のメロディーによく似ています。なお、私は個人的にこの曲を気に入ったので、生前ConさんにCD-R化をリクエストしたところ、古いアーカイブから2枚組CD-Rを制作してくれました。後日それらがドイツのbureau Bレーベルの手に渡り、『Filmmusik 1』および『Filmmusik 2』のリリースに至った経緯があります。

13) Vergeßlich? (忘れっぽい?)
LP/CD 『CON』、CD 『Ballet Statique』のジャケット等で見られる、黒い服に白塗りの出で立ちで、Conさんがパフォーマンスしている映像です。
Intermedia-life-action
スポットライトの光の動きに合わせて身体を動かすパントマイムなどをやっています。また、次々に訪れるお客さんと話しながら、口元に仄かな笑みを浮かべる彼の表情が映し出されたりします。裏手には、当時、頻繁に使用されていたと思われるシンセサイザーEMSが置いてあります。さらによく観察すると、天井からモビールのようなものがぶら下がっていて、縦長の白い立方体のオブジェが、グルグルいくつも回っているのが時折映ります。場所は、どこかのギャラリーのように思われます。音楽は、哀愁を帯びた雰囲気の曲で、LP『Gelb』のA面1曲目や5曲目と共通のエッセンスが感じられます。

14)
タイトルはありません。青み掛かったモノクロ映像には、スタジオにいるConさんの様子が撮し出されていて、13)にも登場したEMS等の機材が積み上げられているのも確認できます。音楽は、ランダムな音程でぽつりぽつり弾く単音をディレイで繋げたもの。まるで海の底から泡が一つずつゆっくりと昇っていくかのような雰囲気。

15) Hexer (魔法使い)
ヘッドフォンを掛けて作業を行っているConさんの映像。最初のうちは、ほとんど暗闇で何が映っているのか分かりませんが、そのうちに、いきなり大きな横顔がぬっと現れて驚かされます。音楽は、音階がゆっくりと徐々に上がっていく持続音に、一定の間隔で奏でられるランダムな音程の音が被さっていくような感じです。バックの持続音は、無限音階というわけではなく、一番高い音程に辿り着くと、再び低い音程から上昇を繰り返します。


リリース元: GENCON PRODUCTIONS(プライベート・リリース 1988年)

本VHSビデオの映像作品は、Conさんのご子息グレゴール・シュニッツラーによるもので、Conさんとジェン・ケン・モンゴメリーがラジカセを手に、ベルリンの数カ所を巡りながらコン・サートを行う様子などが収録されています。かなり実験色が強いです。

なお、本作は、2015年8月にニューヨーク・シティーで開催された『CON-MYTHOLOGY 2015』の一環として行われたイベント『コンラッド・シュニッツラーの動画』にて上映されました。イベントを紹介する以下の短い動画に、本作品から抜粋されたシーンが含まれています。

CON-MYTHOLOGY: The Moving Images of Conrad Schnitzler from Spectacle Theater on Vimeo.




リリース元: edition-telemark (923.06 2021年3月30日)
リリース数: 300
主な購入先: アマゾン
試聴: edition-telemark

Side A:
Music Is Not Language. Neither Is It Painting. Just Music.(20:00)

Side B:
CONversation (19:40)

本作品は、Conさんとヴォルフガング・ザイデルさんとの共作名義で2021年3月30日にドイツ・ベルリンのedition-telemarkよりリリースされたLP『Music is not language. Neither is it painting. Just music.』です。本作は、Klusterの『KLOPFZEICHEN』や『ZWEI - OSTEREI』を思い起こさせるような作風となっています。ヴォルフガング・ザイデルさんによると、今回の作品は2019年頃から温めていた企画で、A面は、Conさんがドイツ語で音楽の哲学について語っている音声(CD-R『00/013 CON-TEXT (german)』より抜粋)に、ヴォルフガングさんによるEruptionスタイルのサウンドをミックスしたものです。また、世界中のConさんファンが内容を理解できるよう、英語翻訳の女性の声(コンピューターの自動音声)もミックスされています。Conさんは、いつも最新のテクノロジーに興味深々だったので、きっとこの企画を気に入ってくれただろう、とヴォルフガングさんは考えています。B面は、Klusterの上記2作品のB面と同様に、インストゥルメンタルな、語りなしのトラックとなっています。これは、Conさんの1972年の音源(英国ロンドンのGallery Houseで行われたEMSシンセを用いたパフォーマンス)に、ヴォルフガングさんがサウンドをミックスしたものです。

なお、ジャケットのカバーアートは、Conさんファンにはお馴染みの漫画家Matt Howarthさんによるものです。



リリース元: bureau B (BB 349 2020年8月7日)
主な購入先: アマゾン(CD) アマゾン(LP) HMV(CD) HMV(LP) タワーレコード(CD) タワーレコード(LP)
試聴:: bureau B - Soundcloud

1. Klirrfaktor
2. Schwingkreis
3. Gegenkopplung
4. Emitterfolger
5. Gegentakt
6. Phasenschieber
7. Hysterese
8. Grenzfrequenz
9. Ruhestrom
10. Vierpol
11. Monoflop

本作は、2020年8月7日にドイツのbureau BよりCD、LP、ダウンロードでリリースされた、Con-structシリーズの6弾『CON-STRUCT』です。Con-structのコンセプトは、Conさんのソロ・トラックに他のアーティストがサウンドを重ねて作品を構築(Construct)するものですが、今回はFrank Bretschneiderがオファーされました。東ドイツ出身のFrankは、ベルリンのエレクトロニック・ミュージックの作曲家で、ビデオアーティストでもあります。Conさんの生前にFrankが耳にしたCon作品は、たまたまFrankの興味とかけ離れたものばかりだったようで、2人が直接出会うこともありませんでした。とはいえ、Frankのテクノな作風は、Conさんの2000年以降の00/XXXシリーズのテクノ作品に非常によく馴染むため、今回のコラボレーションは好企画だと思います。本作品の作風はフリーなエレクトロニック・サウンドで、全11トラック中、4トラックにリズムやシークエンスが入ります。


リリース数: 100
リリース元: Generations Unlimited (R.GU-CS2 2018年7月4日)
購入元: Generations Unlimited(米国)、Control(米国)

Casette1
Side A: Duo 1 (7+8)
Side B: Duo 2 (3+4)

Cassete2
Side A: Duo 1 (5+6)
Side B: Duo 2 (1+2)

本作『Con Duo』は、2018年7月4日、米国Generations Unlimitedより60分カセット2本組セットでリリースされました。本リリースには、カセット『89/10』の、ミックス前の1~8トラックのサウンド(ConさんはSplitと呼んでいました)が収録されています。

カセット1のA面(トラック7+8)とB面(トラック3+4)、カセット2のA面(トラック5+6)とB面(トラック1+2)の計4面を同時に再生することで、8チャンネルのライブ・コン・サートを誰でも行える趣向となっています。もし、カセットテープの音源をWav等のオーディオ・ファイルに落せる環境があれば、PC上でAudacityのようなフリーウエアを用いて4つのオーディオ・ファイルを同時再生できるので、(LRの2つのチャンネルのみとはなりますが)手軽に自分だけのライブ・コン・サートを楽しむことができます。

そのような要領で、本リリースの音源をライブ・ミックスすると、ノイズと楽器音による不協和音を中心とした、約30分のコン・サートとなります。途中で、日本の伝統芸能のサウンド(「いよお」という掛け声と鼓)を用いたエピソードも含まれます。


リリース数: 600(超透明クリア・ビニール盤=150、黒ビニール盤=450)
リリース元: ROTORELIEF (ROTOR0066 2018年7月14日)
試聴: YouTube
主な購入先: アマゾン(黒ビニール盤) アマゾン(クリアビニール盤) HMV(黒ビニール盤) HMV(クリアビニール盤)

A1 Kontaktmechanik (6:26)
A2 Extruder (5:16)
A3 Abrasion Métallique (6:27)
B1 Umspulung (8:05)
B2 Doppelwelle (10:10)

本LP『Extruder』は、Conさんが生前、PHARMAKUSTIKとコラボした未発表作品で、2018年にフランスのROTORELIEFより限定600枚リリースされました。本作は、2016年にリリースされた『Kontraktion』に続く第2弾で、1986年にConさんの自宅スタジオで録音されたテープ5~6本分のセッションを元に、Siegmar Fricke(PHARMAKUSTIK)が2017年に編集したものです。内容は、前作に引き続き、アグレッシブなインダストリアル・ノイズです。なお、A2の冒頭にConさんの音声が流れます。クレジットによると、使用されている機材は、アナログシンセ(EMS Synthi A,、コルグMS20、ヤマハ CS5)、リズムマシン、エフェクト用機材(Dinacord Echocord、デジタル・ディレイ、ibanezマルチエフェクター)、ラジオとのことです。なお、第1弾の『Kontraktion』がConさんの『Rot』になぞらえて赤いジャケットだったのに対し、第2弾の本作『Extruder』はConさんの『Blau』になぞらえて青いジャケットとなっています。


リリース元: bureau B (BB243 2017年3月24日)
試聴: SoundCloud
公式ビデオ: Conrad Schnitzler & Pole - Drachenbäume sind friedliche Wesen
主な購入先: アマゾン(CD) アマゾン(LP) HMV(CD) HMV(LP) タワーレコーズ(CD) タワーレコーズ(LP)

CDのトラック:
1. Wurm (5:30)
2. Sieht hoch, (5:13)
3. Lacht (6:44)
4. Und fängt den Vogel! (1:49)
5. Drachenbäume sind friedliche Wesen (9:36)
6. Wiegenlied für Katzen (11:19)

LPのトラック:
Side A
1. Wurm (5:30)
2. Sieht hoch, (5:13)
3. Lacht (6:44)
4. Und fängt den Vogel! (1:49)
Side B
1. Drachenbäume sind friedliche Wesen (9:36)
2. Wiegenlied für Katzen (11:19)

本リリースは、2017年3月24日にCD、LP(CD付き)、ダウンロードでドイツのbureau Bよりリリースされた、Con-structシリーズの第5弾『CON-STRUCT』です。Con-structのコンセプトは、Conさんのソロ・トラックに他のアーティストがサウンドを重ねて作品を構築(Construct)するものですが、本作ではPole(Stefan Betke)がオファーされました。Poleは、以前にもConさんのZugのリミックスを制作していて、その作品は2010年にリリースされたLP『Zug, incl. Remix by Pole』、および、2012年にリリースされたZugのリミックス集CD『Zug Reshaped And Remodeled By Ricardo Villalobos & Max Loderbauer 』に、"zug - reshaped by Pole"として収録されています。

Poleのコメント:
正直いって、元々、コンラッド・シュニッツラーの作品に興味はなかった。過去を振り返ってみると、80年代半ばは普通のバンドをやっていた。ギターやドラムで、ヒップホップ、ジャズ、アバンギャルドをやっていたのだが、「どうやったら、こういう楽器や形態から抜け出せるだろうか」と思っていた。それらはもう時代遅れだと感じていた。そして、出会ったのはコンラッドが参加したタンジェリン・ドリームのアルバムだった。でも、そんなに好きじゃなかったので、コンラッドとの初めての出会いは、いいスタートではなかった。とはいうものの、何かが起こったんだ。私は一人で勝手に決めて、TR-808とミニムーグをバンドのリハーサルに持ち込み、メンバーに言った。「俺たちはエレクトロニックをやるぞ。」その後は、あらゆることが自然に進んだ。私は、ベルリンのシュニッツラーのことを、さらに深く理解するようになった。彼の複雑でユーモラスな性格と、ほとんど突拍子もない多様性に、いつも感心させられた。だから、時を経て、Con-Structシリーズのオファーが来たとき、断るわけがなかった。彼の影響は絶大なものになっていた。オリジナルのCon-Structのコンセプトに反して、私のアイデアは半々にすることだった。50%のサウンドはコンラッドのもので、残りの50%は私のものだ。コラボレーションは次のようなルールで行った。私自身は4種類のものを用いる。改良した古いリズムマシン、2つの古いシンセ、自分で組んだモジュラーシステム。シュニッツラーのものは4つのサウンド・マテリアルで、それらをモジュラーに通して、流しっぱなしにしておいた。偶然生まれたサウンドは重要な要素だ。そして、すべてをミキサーにつないで音を重ねた。ほとんど手作業が不要な状態にしておいた。彼のサウンドがリードし、そこに私のサウンドを加えた。2人っきりになってみて、少しだけ、お互いに理解し合えたような気がした。彼に会っておけばよかった。


リリース元: リリース元: ROTORELIEF (ROTOR0078 2021年10月18日)
リリース数: 500 (シリアル番号入り)
主な購入先: ROTORELIEF (フランス)
試聴: YouTube

A: SCHBKRAFT [ PHASE1 ] 18:30
B: SCHBKRAFT [ PHASE2 ] 18:13

Conさんが生前にPHARMAKUSTIKとコラボした未発表3部作の最後の作品『Schubkraft』が、2021年10月18日にフランスのROTORELIEFより限定500枚(シリアル番号入り)のLPでリリースされました。内容は、前2作に引き続き、アグレッシブなインダストリアル・ノイズで、A面B面共に、テンポの速いリズムの曲が収録されています。YouTubeで本作のサンプルが公開されています。なお、本リリースのジャケットカバーの実際の色は、黄色というよりは、どちらかというとオレンジに近い色です。




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