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●CD/2xLP『Endtime』



リリース元: m=minimal (mm-010 2012年4月9日)
輸入盤・国内仕様CD: m=minimal/OCTAVE LAB (OTLCD1759 2012年4月11日) ※帯付き
輸入盤・国内仕様CDタイトル: コンラッド・シュニッツラー: 『エンドタイム』
主な購入先: アマゾン(CD)アマゾン(CD国内仕様盤)アマゾン(LP)HMV(CD)HMV(CD国内仕様盤)、HMV(LP)タワーレコード(CD)タワーレコード(CD国内仕様盤)

(CDのトラック・リスト)
Part 1-36 (61:49)

(LPのトラック・リスト)
・Record1
Side a: Endtime part 1-8
Side c: Endtime part 20-28
・Record2
Side b: Endtime part 9-19
Side d: Endtime part 29-36

本作は2012年4月9日にCD、2枚組LP、ダウンロード・リリースでリリースされた、Conさんの遺作00/830の正式盤『Endtime』です。LP盤は、Record1がA面とC面、Record2がB面とD面のペアとなっていますが、これは、A面→B面→C面→D面の順番で、リスナーが4つの面を独自にミックスできるように、とのアイデアによるものです。

CDのジャケットはデジパック仕様、LPのジャケットはゲート・ホールド(見開き)で、共に、内側はConさんの写真で飾られています。

●CDR『00/830 EndTime』



プライベート・リリース

31.7.011
Mix Solos 1-36 (379+525+764)

トラック1-36

本作は、Conさんがお亡くなりになる4日前に完成させた、生前最後のプライベート・リリース作品です。実は、一つ前の00/829が完成した時点で、恐らくこれが最後の作品になるだろう、とConさんは言っていました。しかしその後、最後の力を振り絞って、正に命掛けで制作されたミックス・ソロが本作品です。タイトルの『EndTime』は、キリスト教で言うところの「終末」を意味する言葉です。また、ジャケットの絵は、ドイツ、フランクフルトに実在する墓地の地下ホールをモチーフにしています。ジャケット左下には、石に刻まれたドイツ語の碑文が描かれているのですが、これは、実際にこの墓地に置かれているものです。

さて、約61分半の本作品は、36のエピソードごとにトラックが分かれてはいるものの、実際には一つの長い作品です。リズム音の入っていない「静」のエピソードからビート色の強い「動」のエピソード、2種類のまったく異なるリズムが同時に走るエピソードなど、エピソードごとに実に多彩な音の表情があり、かなり手間を掛けて00/379、00/525、00/764の3つのソロ・ボイス作品をミックスしたことを伺い知ることができます。

ところで以前、00/XXXシリーズが00/999までリリースされたら、その次は何シリーズにするのか、Conさんに質問してみたことがあります。
「ははは、これはとっっってもいい質問だ。だけど、そのとき私は死んでいるので、この大きな秘密に答えることはできない。どうか考えてみて欲しい。そのとき私達が何をすべきかを。」(コンラッド・シュニッツラー 2009年12月27日)


リリース元: Sunship Records (2011年12月10日)
リリース枚数: 500

A.
B1.
B2.
B3.

LP『24/06/11』は、Conがお亡くなりになった4か月後、2011年12月10日にリリースされました。リリース元のSunship Recordsはフランスのブラックメタル系のレーベルです。

なぜブラックメタル系のレーベルから本作がリリースされるかというと、話は80年代に遡ります。ノルウエーのブラックメタル・バンド、メイヘム~Mayhemが1987年にリリースしたデビュー作のミニアルバム『Deathcrush』の1曲目には、Conさんが制作したテープがそのまま収録されていて、"Silvester Anfang"(「新たな年の始まり」の意味)というタイトルが付けられています。1985年のある熱い夏の日、メイヘムのリーダーØystein Aarseth(後のユーロニモス~Euronymous)がアポなしでConさん宅を訪れ、Conさんは居留守を使っていましたが、翌朝になってもまだ家の前にいたので、結局家に入れてあげたそうです。その後話がはずんで友だちになり、後日、短い曲を送って欲しいという求めに応じて、たまたま机に置いてあったテープの1曲目を送ってあげたそうです。ただし、メイヘムの音楽スタイルをよく知らずにテープを送ったので、後に送られてきた『Deathcrush』を聴き、もっとアルバム全体に合うような曲を送ればよかったと後悔したそうです。メイヘムはその後、ブラックメタル界で多大な影響を与えるバンドとなりましたが、ユーロニモスは他のブラックメタル・バンドのメンバーにより1993年に殺害されてしまいます。また、メイヘムでは、その2年前にボーカリストが銃自殺するというショッキングな事件もありました。


(Mayhem / Deathcrush のオリジナル 12' EP)

さて、Sunship Recordsの方もメイヘムから強く影響を受け、2011年6月にConさんにコンタクトを取り、"Silvester Anfang"のオリジナル・テープが残っていないか問い合わせました。しかし、Conさんの手元にはテープは残っていないため、代わりに同じ系統の新たな作品を制作してSunship Recordsに送りました。それが本作です。タイトルどおり、2011年6月24日に制作されています。Conさんは、生前、この作品を是非リリースして欲しいとSunship Recordsに言い残していたそうです。そしてConさんの亡くなった後、Sunship Recordsから私宛に、本作をリリースしたいとの連絡があり、今回無事リリースに至ったというわけです。

そのようなわけで、ジャケットのデザインはブラックメタルっぽいものとなっています。また、レコード盤は、ブルーをベースにオレンジ色の飛び散る模様が入ったスプラッター・カラーです。


リリース元: SÅJ (SÅJ-CD 23 2011年11月)

1. Der Kreuzgang
2. Karpfenteich
3. Mariental-Horst
4. v.Dewitz
5. Die Plantage
6. Autobahnrauschen i.d.N.

1969年にConさんなどが出資して設立したクラブ、ゾディアック・フリー・アーツ・ラボ(Zodiak Free Arts Lab)には、フリージャズのアーティストも出入りしていましたが、その中には本作品でConさんとコラボレートしているSven-Åke JohanssonやNorbert Eisbrennerもいました。本CDは彼等3人により1970年にドイツ、バイエルンにあるヘルムシュタットのMariental修道院の音楽ホールで録音された貴重な音源です。リリース元のレーベルSÅJは、Sven-Åke Johanssonのレーベルです。彼は60年代よりフリージャズのアルバムなどを発表続けているアーティストで、ベルリン在住のスウェーデン人です。本作品のクレジットには、以下のように記載されています。

Norbert Eisbrenner, egit.
Conrad Schnitzler, synt.
Sven-Åke Johansson, percussion

recorded 1970 by SÅJ


8月4日はConさんの命日です。
2011年にConさんが亡くなられてから、かれこれ、もう10年が経ちました。

Gen Ken Montgomeryさんは、10年目の記念にCon-MythologyのTシャツを30枚程度作る予定とのことです。


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